3月末からの未曾有の新型感染症で、皆様には色々とご迷惑をおかけしております。
長文になりますが、院長より皆様にお伝えしたく、どうか最後まで読んで下さい。

4月に入り、ウイルス蔓延により未知かつ見えない敵との戦いで、刻一刻と変わる政府方針・医療方針に臨機応変に対応しながら、我々中小医院にとっては消滅の危機とも言える複雑な対応を求められる状態でしたが、『苦しい時こそ患者様に笑顔と安心を!』の院長精神を掲げ、スタッフ一丸にコロナ診療と共に通常診療に全力で当たって参りました。
当院のあらぬ風評やデマも広まっていたようですが、梶田医院を頼って下さる方々の事だけを考え、医療資材不足の世の中にあっても採算度外視で手術用資機材も投入し、スタッフのみならず患者様を守る事を第一に突っ走ってきました。
そのひたむきな走りで、時には貴重なマスクや栄養ドリンク、家にあった防護服まで持ってきて頂き、支えられながら、結果的には私達を頼って頂けるかかりつけ患者様やそのご家族様まで、密をうちで生んでしまう位の多くの患者様がお越しになり、つくづく梶田医院は、患者様お一人お一人に支えられているんだなと胸が熱くなる日々を送って参りました。
そのおかげを持ちまして、患者様もスタッフも含め、今まで1人も陽性者を出す事なく続けられております。

本当に感謝してもし尽くせぬ想いです。

5月25日ついに緊急事態宣言解除となり、やっと一つの山場を超えました。
私達は、通常疾患を中心に、コロナ禍においても、外傷を主体とするむしろ大病院がコロナ対応で受けられない緊急入院をお受けし、急を要する手術治療を継続してきました。
その裏で、不急の手術対象患者様には、医師会や学会の方針もあり、コロナ感染リスクも鑑みて一定の収束を見てからの延期を余儀なくされておりましたが、この度6月より平常時に戻す方針となりました。
しかし、平常時とはいいながら、完全なる収束には至っておらず、クラスター源となりがちな医療機関としては、今後も感染対策を続けていかなければなりません。

これまでも、そしてこれからも、
院内対策として、外来では
・受付でのビニールカーテン
・スタッフ全員のマスク、手袋徹底
・待合室の間隔確保、車内待ちの励行、及びその上でも避けられない密状態での診療制限

入院では、
・ご家族様のみならず、病棟スタッフ以外の全ての関係者の面会謝絶
・外来患者様や外来スタッフとの接触回避
・肺炎などの感染患者様の入院制限

を徹底し、当院の院内感染対策を完遂し続けていきます。

また、何よりも、
外来患者様が全てお帰りになった後、
事務長含め全スタッフが皆で、
院内全体のアルコール消毒・清掃を、
毎日行って、
次の日も安心・安全に患者様が受診して頂けるように努めております。

これは外来のみならず、
完全隔離を継続する入院病棟スタッフの日頃の清掃・消毒もしかり、
免疫力低下状態の患者様の口に入る食事を、いつも以上に気をかけながら手作り入院食を毎日入念に作る厨房しかり、
突発対応ながら緊急対応を要する救急スタッフによる、一診察一消毒対応の徹底もしかり、
梶田医院は一丸となって、コロナに負けない地域医療の確立に全力で当たっていきます!

手前味噌ながら私は、
誇るべき当院スタッフ一人一人の努力が織りなす我々の力は、
どこにも負けない、患者様への安心・安全の医療提供であると自負しております。

どうか皆様!
宣言解除後、これからそれぞれの人生の使命・役割を取り戻していく上で、
正しくコロナを恐れ、
正しく平常を、段階的に取り戻し、
いつもの笑顔の日常をゆっくりと獲得していってください。

そして何かあった時、
または不意に躓いてしまった時、
私のみならず、梶田医院の全スタッフが、
皆様の日常を、安心・安全に回復できるよう、
毎日笑顔で頑張っておりますので、
どうか心の支えの一端にでもして頂ければ、
それが我々の幸せです。

まだまだ続く、出口の見えない未曾有の困難ですが、
みんなで頑張っていきましょう!